Pain-Free Life

海外生活中に椎間板ヘルニア。痛みが引かなくて病みかけた人のブログ。

手術を受けるか迷っている人へ。手術から6ヶ月の今思うこと

手術から6ヶ月経ちました。

ようやく腰のことを気にせずに生活ができるようになったと感じています。

 

手術を1年も我慢してしまいましたが、今、正直な感想としては、手術を受けて良かったと思います。

 

仕事について

以前と同じ職場で働いています。

手術後4ヶ月の休養を経て職場に復帰しましたが、初めのうちは、仕事をしていると2時間もしないうちに腰がズキズキと痛み出し、仕事の途中で席を外して、ストレッチなどをして腰の痛みとなんとか折り合いをつけながら仕事をしていました。

 

仕事に復帰して3ヶ月の今はきちんと働くことができます。

ですが、二度と同じ思いをしたくないので、契約を時短に変えてもらいました。

お給料はもちろん減りましたが、またフルタイムで働き同じことを繰り返すことは、今後の私の将来にとって得策ではないと考えました。

 

収入は減ってしまいましたが、時短に切り替えたことでできた時間を趣味やリハビリの時間に当てています。

 

腰の痛みについて

痛みは ほぼなくなったと言って良いですが、 右足の痺れが残りました。

 

手術を受ける前、腰の痛みと同じくらい辛い坐骨神経痛に悩まされていました。

私の坐骨神経痛は、右の腰の痛い部分から膝下までが突っ張ったような痛みがあり、ひどい時には小指の先にまで痛みが到達していました。

 

手術を受けた後、一旦坐骨神経痛はなくなったのですが、日常生活を始めると、だんだんと坐骨神経痛が戻ってきました。

 

といっても痛み止めを飲むほどひどいものではなく、少し無理をした時などにビリビリと 右足全体に響くので、「(これは休めということだな)」と思い、一種のバロメーターとして 捉えています。

 

この痛みがあるからこそ、無理をしないで迷わず休むという選択ができるのだと思います。

 

人間の慣れというのは恐ろしいもので、あれだけ痛い思いをしたというのに、痛みがなくなった途端、加減もせず自分のしたいことをしてしまうものです。

 

私も仕事は普通の人以上に働いていたと思いますし、同時に旅行もしたいし趣味もやりたいとついつい欲張っていました。

 

ですが一度体にメスを入れて骨に穴を開け、椎間板の一部を取った体は、自覚はなくても 傷ついています。

 

6ヶ月経ち手術の傷は癒えても、あのときに体験した痛みやつらさは、体の至る所に記憶されているような気がします。

 

ある程度の痛みが残ったのは、これから無理をしないで自分の体を第一に考えるようにとの戒めだと思っています。

 

やりたいことはすべてやりたいという人間の欲には際限ががありませんが、それに耐えられるほどの体力を持って生まれる人間というのは、本当に一握りです。

 

体の大きさも違えば、体力や柔軟性も個人差が大きいですよね。

 

さらに、年齢を重ねるごとに人間の体は衰えていきますので、すべて自分の思う通りに体が動けるわけでもありません。

 

手術を受けるか迷っている人へ

私も手術を受けるかさんざん迷いました。

 

最近の研究によると、腰痛の85%は原因不明のものでヘルニアによる腰痛は3~4%くらいなことがわかっています。

参照元:https://www.health.harvard.edu/blog/low-back-pain-try-steps-first-2017040311411

 

さらに手術が必要なほどのヘルニアは、さらに少ないそうです。

実際、ヘルニアがあっても痛みがない人が多く、ヘルニアが神経を圧迫して痛みを引き起こす例はごくわずかだと言われています。

 

でも、だれがその「ごくわずか」に自分が当てはまると思うでしょうか。

 

私も腰痛を起こした後、ネットで体験談を読んだり、本を読んだりして情報を集めました。

 

その中でも多かったのが「ヘルニアは数ヵ月のうちになくなる」とか

「ヘルニアが大きければ大きいほど消えやすい」

という希望に満ちた情報でした。

 

私はそれを信じて、痛みに耐えて生活していました

最初のうちは、「とりあえず3ヶ月我慢しよう」と仕事も普段どおり続けて、痛みが悪化しても、「半年後にはヘルニア消えてるかも」と気力をふりしぼりできるだけポジティブに考えるようにしていました。

 

しかし痛みは増していき、ブロック注射を何度もうち、効かなくなればさらに強い痛み止めを試すという悪循環に陥りました。

 

手術を受けると決断するのはなかなか勇気がいります。

欧米では、腰痛は切らずに運動療法で治すという考え方が一般的です。

 

それでも私のように、手術でなければ治らない人もかなりいると思うのです。

 

できることなら手術を受けないで治る方がいいですが、痛みがどんどんひどくなって行くようなら、手術も検討した方が良いと思うのです。

 

手術をしたからと言って、必ずしも痛みがなくなる訳ではありません。

 

でも、痛くて痛くて夜も眠れず、毎日強い痛み止めを飲んで我慢して仕事を続けるくらいなら、手術を受けてみても良いのではと思います。

 

いろいろありましたが、私は手術を受けてよかったと言うのが、手術から6ヶ月後の今の心境です。