Pain-Free Life

海外生活中に椎間板ヘルニア。痛みが引かなくて病みかけた人のブログ。

椎間板ヘルニアで手術を受けるまで


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私は、デスクワークで長時間座っているので、腰に負担をかけることが多く、度々ぎっくり腰を起こしていました。

いつもは、2週間も休めば良くなっていましたが、今回はぎっくり腰から椎間板ヘルニア坐骨神経痛と、どんどん症状が悪化していきました。


下肢痛がひどくなり、仕事にも行けなくなったため、とうとう手術に踏み切りました。

ではでは、どういった経過で手術まで至ったのかをざっと説明します。 

 

きっかけはぎっくり腰

手術しようと思うまで、なかなか決心がつかず1年かかってしまいましたが、はじまりは良くあるぎっくり腰でした。

 

日曜日にお部屋を掃除していた時のことです。

床にあった物を拾おうとしたときに、腰に「ピキィッ」という痛みが走りました。

「あ~、やばい。やってしまったぁ。」

 

私はひとり暮らしだったため、助けてくれる人はおらず、とりあえずベットに倒れ込み、友人に電話しました。
運の悪いことに誰も捕まらず、唯一捕まった子は別の町に住んでいたので、助けに来れず。
ですが、友人と話しているうちに痛みが落ち着いてきて、
「今友達に来てもらったところで、病院開いてないし、明日考えよう」
と思い直し、その日は1日中ベットで過ごしました。

翌日は、痛みで白目向きそうになりましたが、かかりつけの医師のところに行きました。


医師が最低でも1週間休めと言うところ、仕事があるからと、無理やり3日に縮めてもらいました。
(今思えば、ちゃんと休んでればよかった……)

医師は、とりあえずその日は痛み止めを出してくれて、後日MRIを取って、その結果次第で専門医に見てもらうか判断しようということに。

3日間自宅で休んでいましたが、痛みは引かず、痛み止めを飲みながら、仕方なく会社に行きました。

とりあえずMRIを撮らなければという事で予約をしましたが、なんと1か月後。

痛み止めを飲みながら、なんとか1ヶ月やり過ごし、MRIの検査結果待ちでさらに1週間、ようやく診断画像をゲットできました。

ホームドクターに整形外科への紹介状を書いてもらい、ようやく整形外科へ。
ぎっくり腰から、すでに2ヶ月経っていました。

診断の結果、第4腰椎と第5腰椎の間にヘルニアがあるとのことで、理学療法を受けながら様子をみることに。

筋力の低下を防ぐため、痛みはありましたが、我慢して通いました。

 

くしゃみでヘルニアが悪化!?

 腰の痛みは依然としてありましたが、仕事には行っていました。
ただ、最初のぎっくり腰から4か月後、ベッドに横になっている時にくしゃみをしたら、腰にすさまじい痛みが走りました。

これはちょっとまずいと思ったので、次の日すぐに病院に行きました。
今回は時間を置かずして、2回目の激痛という事で緊急度が上がり、数日後にMRIを撮ることができました。

結果をもって整形外科に行ったところ、
「これは手術も検討した方がいいかもね。」と整形外科の先生に言われて、ショックを受けたのを覚えています。

なぜなら、1回目のぎっくり腰の時に撮ったMRIでは小さなヘルニアだったのが、今回は大きくなってしまっていたのです。

先生は、ヘルニアが小さくなるかどうかはわからないと言いました。

ただ、本当に手術が必要かどうかは、実際に手術を行う神経外科医に聞く必要があるということで、また別の病院に送られることに。

 

神経外科医にセカンドオピニオンを聞きに行く

本当に手術が必要か、セカンドオピニオンを聞くために、総合病院の神経外科にやって来ました。


神経外科の先生は、スキンヘッドで超強面でしたが、とてもやさしい人で、「まずはブロック注射を試して様子を見よう」と言って、その場で知り合いのペインクリニックへ電話もしてくれました。

 

ブロック注射で一時的に痛みがやわらぐ

最初にぎっくり腰を起こしてから、すでに半年が経過していました。

とにかく痛みが治まるならと必死でした。

 

ブロック注射前の問診や同意書などを書いた後に処置台へ。
うつ伏せがつらかったので、お腹の下にクッションを敷いてもらいました。

背中にこれでもかというほど消毒液を吹き付けられ、その後に小さい注射器で、麻酔をしました。
チクッとしますが、これは我慢できます。

麻酔が効いてきたら、いよいよブロック注射となりますが、注射器の大きさが半端なかったです!
麻酔が効いているので、思っていたよりは痛くはありませんが、圧痛がすごかったです。

 

仙骨の割れ目から注射する仙骨ブロック注射ですが、割れ目といっても自分でが触ってもまったく分からないような隙間です。
そこに太い注射針が刺さるので、ずっと、「う~う~」と、痛みをごまかすためにうなってました。
ただ、注射をしてもらっている途中から、明らかに背中の筋肉が緩んだのがわかりました。
今まで痛みで強ばっていた筋肉がブロック注射でリラックス状態になり、とても効果があったと感じました。

注射は1回打って、1日置いて、もう1回連続して打ちました。
幸いにも注射が効いて、痛みはかなり小さくなりました。

ブロック注射は合計で6回打ちました。


最初の1、2回はすごく効きが良くて、
「このままブロック注射を続ければ治るかも」と期待しましたが、やはりブロック注射の効き目が切れると痛みが戻ってきてしまいます。


お医者さんのすすめで、ブロック注射を打っている間、数週間お仕事を休み、理学療法士に教えてもらいながら筋トレやストレッチなど治療に専念しましたが、ブロック注射の効果が切れてしまうと、痛みで体を動かすことができず、理学療法を続けられませんでした。

それでも、もう仕事を休むことはできないと思い、痛みに耐えながら仕事に行っていました。

最初の腰痛から9ヶ月経過していました。

最初のうちは、同僚も「大変そうだね」と気を使ってもらえますが、そのうち
「まだ治らないの」という感じの無言のプレッシャーを感じます。

療養休暇もすでに4週間取ってしまっていて、痛いとは言えませんでした。

いや、しかし痛い。

ブロックの効果が切れてしまうと、フツーの人間が我慢できるレベルじゃありません。

仕事中に痛みに襲われたらどうしよう、という不安から、毎食後、痛み止めを欠かさず飲んでいました。

その結果、胃が荒れて、顔のニキビもすごくなってしまい、痛む止めを飲むのは止めたいのに止められないというループにハマってします。

 

ある日突然歩けなくなる

痛みで数時間しか寝れない日が1ヶ月以上続いていました。

 

ある日の朝、ものすごい痛みに襲われ、歩くことができなくなりました。

出勤前だったので同僚に電話して、迎えに来てもらい、大学病院の緊急外来へ行きました。

そこで痛み止めの点滴を打ってもらい、病院を出るときにはなんとか自力で帰れるくらいには回復。

 

ただ、この一件で、「もう無理だぁ」という気持ちが強くなり、気持ちが塞いでいきます。

ひとり暮らしで、すべて自分でやらなきゃ行けなくて、仕事にも行くなんてもう無理。

 

仕事はこの日から休むことに。

最初の腰痛から11ヶ月経過していました。

 

3回目のMRIで手術を決断

救急外来で痛み止めの点滴を打ってもらった翌日、またかかりつけの医師のところに行きました。

もう1年近く経つのに、眠れないほどに痛みがあることを伝えると、もう1回MRIをとってみて状態を確認しようということになりました。

その上で、今回は手術も検討しましょうということになりました。

 

とうとう手術しかない所まで、来てしまいました。

3回目のMRIの検査結果を持って、もう一度神経外科の先生に会いに行きました。

 

MRIの結果は、半年前の結果と変わらず、大きなヘルニアが写っていました。

 

爪先歩き、かかと歩き、片足立ちなどもした結果、以前よりも出来なくなっていました。

 

先生には、もう一度保存療法を繰り返す手術をするか、どちらでもいいけど、足が弱くなってきているから、手術をする理由はできたけどねと言われました。

 

先生にどっちがいいか決めてもらいたいところですが、こればかりは私が決めなければいけません。

 

また何ヵ月もブロック注射と理学療法を繰り返すだけの時間も精神的な余裕も、すでにありませんでした。

 

とても嫌でしたが、手術を受けることにしました。